システムの比較‐ バルブのオーソリティー(権限) |
下記の図を使用して、全てのバルブが50%の負荷を供給するために絞り込まれた作動状況にある静的制御バルブのシステムについて考えてみましょう。コイル番号4と5の要求負荷が90%まで増加したと仮定してください、その場合バルブ番号4と5は流量を増やすために開き始めます。このために総流量は増加し、よってコイル番号1と3と同じように、ABCD&IJKLの配管の圧力損失も増加します。コイル番号1と3前後の差圧が減少することによって、望んでもいない流量の減少を引き起こします。結局、室温が安定しなくなり、サーモスタットはバルブ番号1と3を再調整することになるでしょう。しかしながら、このことによってコイル番号4と5への流量に干渉することになり・・・
さて、こんどは40台の静的制御バルブが並列しているシステムについて考えてみましょう。各制御弁が調整を行うたびに、その他の39台のバルブとコイルの差圧と流量に干渉することになります。負荷の要求の変化は、獲物を取り換えることになります。避けることの出来ないバルブのオーバー又はアンダーな選定は、問題をさらに拡大します。手動バランシング・バルブが制御弁からオーソリティー(権限)を奪うことに加えて、変流量ポンプのシステムではめったに起こらない全流量が流れている状態でしかシステムのバランスが取れません。
FlowCon SMバルブは、100%のオーソリティー(権限)を持つシステム内の圧力変動の影響を受けない流量制御バルブであり、可変速ポンプによる調整でさえ克服することが出来ないような差圧の極度の変動があっても、FlowCon SMバルブは全ての制御位置において瞬間的に自力でバランスを取ります。このバルブ前後の差圧が制御範囲内に入っているかぎり、このバルブのCv(KV)値は変化して、制御弁を一定のオーソリティー(権限)に保つように連続的に調整を行っています。 |
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