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flowcon automatic flow control cartridges
1. 標準型流量制御カートリッジ
 このカートリッジは、弊社の最も一般的なカートリッジとなります。これは単一流量型で、100%のステンレス鋼製カートリッジです。その構造は以下の【図.1】にカットサンプルの写真が示されています。

fig01
【図.1】カートリッジの構造
 このカートリッジは、本体の内側の穴の開いたピストン(キャップとも呼びます)から構成されています。このピストンには、コンピューターによって設計され極めて精密にカットされた様々な形と大きさの幾つかの穴(オリフィス)があります。これにはユニークなノイズ軽減機構があります;即ち、一つの大きな穴を通る水の流れのほとばしるノイズを除去するために穴が幾つかの区分に分割されています。

 ピストンは、バネに対して本体の内側に動き、これが唯一の可動部分となります。全ての流量のために、穴の形状と大きさの独自の組み合わせがあります。

 【図.2】のイラストがこのカートリッジの動きについて示しています。

 このカートリッジの機能は、その差圧制御範囲内で、システムの動圧変動を吸収すると同時に、流量を一定に維持することです。
fig02
キャップが完全に出ている状態 キャップは中間の状態 キャップは完全に押し込まれている状態
差圧が制御範囲より低い場合;
流量制御カートリッジは、設計流量以下で変化する変流量装置として作動します。
差圧が広い制御範囲内の場合;
流量制御カートリッジは、設計流量の±5%以内の精度で維持するために、差圧の変化に応じて調整を行います。
差圧が広い制御範囲を越えた場合;
流量制御カートリッジは、完全に押し込まれ、差圧の上昇に対応して流量が上昇します。
【図.2】カートリッジの作動
 この制御範囲は【図.2】内のグリーン色の部分に示されています。仮に、上流側の圧力が上昇、もしくは、下流側の圧力が減少すると、事前に設定された正確な量の全オリフィス区域を減少させるためにキャップがさらに本体の内部に動きます。また、上流側の圧力が減少、もしくは、下流側の圧力が上昇した場合には、再度事前に設定された正確な量の全オリフィス区域を増加させるために、キャップが本体から出るように動きます。

 数学的な流量の方程式は次の通りです;
Q =Cv√ΔP
  即ち;
  • Q =流量(L/sec)
  • Cv =カートリッジの流れ係数(オリフィス区域による)
  • ΔP =カートリッジにかかる差圧(kPaD)

 Cv値は、流量を一定に維持するために、ΔPにおける動的な変化に正確に反作用して変化します。

 FlowCon社の制御範囲は極めて広いため、差圧を極めて正確に計算する必要はありません;即ち、あなたが選定した制御範囲内にその差圧が入っているかを単に実証するだけのことです。

 もし(極めて珍しいことですが)、カートリッジ前後の差圧がその制御範囲以下(【図.2】の灰色の部分)に落ちた場合には、キャップは全て出た状態になり、最大のオリフィス区域が露出します。同様に(等しくまれでありますが)、カートリッジ前後の差圧がその制御範囲より多くなった場合(【図.2】の青色の部分)には、キャップは全て中に入った状態となり、最小のオリフィス区域が晒されます。この両方の場合において、ここではカートリッジは固定されたオリフィス装置として作用し、差圧範囲外をベースとして流量が変化します。

 カートリッジが完全に流れを止めることについては全く心配いりません、何故なら最小オリフィス区域は常に開いているからです。

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